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ラミクタール錠（グラクソ・スミスクライン）
テーマ：勉強会memo
【担当】かいてき調剤薬局空港通店
平成２９年１２月２２日
【講師】グラクソ・スミスクライン株式会社
一般名：ラモトリギン錠
効能効果：・てんかん患者の下記発作に対する単剤療法
部分発作・強直間大発作・定型欠神発作
・他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する
抗てんかん薬との併用療法
部分発作・強直間大発作・Lennox-Gastaut症候群における全般発作
・双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制
背景：双極性障害（BP）は躁病エピソードを有する双極1型障害（BP1）と、大うつ病エピソードに加え軽躁病エピソードを有する双極2型障害（BP2）があり、各々の疾患特性は異なる。
BP2はBP1と比較して無症候で過ごす期間が短い、病相の再発回数が多い、不安障害やパーソナリティー障害との併存が多いなどの特性が認められる。
また、BPは再発・再燃のリスクが極めて高い疾患であり、再発率が5年間で81~91%と報告されている。そのため、BPの治療は気分安定薬による気分エピソードの再発・再燃抑制が基本となるが、ラミクタールの効果はほとんどのケースがBP1を対象に検証されており、BP2に対して検討された報告は非常に限られている。
目的：使用実態下において、日本人の双極性障害患者に対するラミクタールの再発・再燃抑制効果をBP1とBP2で比較検討する.
方法：ラミクタール投与開始14日以内に登録。1症例当たりの関節期間は1年間とした。
調査項目：気分エピソードが再発・再燃するまでの期間・患者背景・安全性
結果：今回、日本人で、ラミクタールを投与したBP2患者ではBP1 患者と比較して、気分エピソードと躁病エピソードの再発・再燃までの期間が有意に延長した。
その他：メーカー推奨の処方量は、バルプロ酸Naと併用の場合で100mg/day以上、ラミクタール単剤及びバルプロ酸Na以外との併用の場合で200mg/day以上とされているが、副作用の皮膚障害の発現を懸念して、実際の現場ではもう少し少量で用いられていることが多い。
皮膚障害の発現は初回投与後14日でピークが見られるため、投与開始14日経過後の安全性はむしろ高いと考えられている。