テーマ:勉強会memo
【担当】かいてき調剤薬局 小坂店
製品名: リオナ®錠 250mg
一般名: クエン酸第二鉄水和物
効能又は効果: 慢性腎臓病患者における高リン血症の改善、鉄欠乏性貧血
用法及び用量:
<慢性腎臓病患者における高リン血症の改善>
通常、成人には、クエン酸第二鉄として 1 回 500mg を開始用量とし、1 日 3 回食直後に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度により適宜増減するが、最高用量は 1 日 6,000mg とする。
<鉄欠乏性貧血>
通常、成人には、クエン酸第二鉄として 1 回 500 mg を 1 日 1 回食直後に経口投与する。患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は 1 回 500 mg を 1日 2 回までとする。
リオナ錠250mg 78.2円/錠
#フェロミア錠50mg 8.1円/錠
※事務連絡(R3.3.23)
1 効能・効果等の一部変更承認に伴う留意事項について
リオナ錠 250mgを「鉄欠乏性貧血」に用いる場合は、安全性等の理由により他剤の使用が困難な場合など、その必要性を考慮すること。
リン結合能が高い第二鉄(3価鉄)が主成分である。消化管内での食事由来のリン酸と結合し、不溶性のリン酸鉄を形成してリンの消化管吸収を抑制する。比表面積を大きくすることで溶解性が改良され、既存の高リン血症治療薬よりも溶解速度が速くなり、消化管内で効率的にリン吸着作用を発揮する。
副作用「下痢」「黒色便」など
高リン血症
(CKD 診療ガイドライン2013)
保存期における血清リン値をCKD のステージにかかわらず正常範囲(2.5~4.5 mg/dL)に保つことを推奨(推奨グレード C1)
リン吸着能は
炭酸ランタン>炭酸カルシウム≒クエン酸第二鉄>セベラマー塩酸塩≒ビキサロマーの順に強いとされ,その効力比はおよそ3:1.5:1であると推測される。
【国内で実施した鉄欠乏性貧血患者を対象とした試験の結果】
クエン酸第一鉄ナトリウム錠(製品名:フェロミア錠)を対照とした比較試験では、有効性の主要評価項目である投与7週間後のヘモグロビン値の変化量について、リオナ群の対照薬群に対する非劣性が確認された。安全性は、リオナ群の良好な忍容性が確認されたという。
なお、安全性評価項目のうち、
悪心及び嘔吐に関する有害事象の発現率
リオナ群は 13.0% 及び 3.2%、
クエン酸第一鉄ナトリウム錠群は 32.7% 及び 15.2%