テーマ:勉強会memo
【血友病病態とイロクテイトについて】
◆血友病病態と現状
・血友病A型・・・第Ⅷ因子欠損
・血友病B型・・・第Ⅸ因子欠損
患者数:現在日本に 合計 5769人
※ X染色体の劣性遺伝 (mother to son 1/4のためほとんどが男性に発症)
・補充コントロールさえしていけば健常人と同様に生活可能 ・主な症状・・・ 出血
血友病性関節炎(関節皮内出血による関節破壊の進行)・・・膝・腕・肩関節などの腫脹
・年2回までの出血までが安全と診断されている ・主に内因性の出血ではあるが、外因性出血も同様に出血する
・重症度が、高・中・低レベルに分類され、1%未満の第Ⅷ凝固因子活性トラフ値は重症である
◆イロクテイト静注用について
・特徴・・・従来の薬剤にくらべ、約1.5倍の持続製品で世界初人培地由来製剤
T1/2:19時間 持続時間:3.7日 1回/週も可能
2-3回IV/W 針25G
・週2回の自己IVにより70%の患者yがトラフ値1%以上を維持できる
・レジメン ①出血時補充療法(on demand)
②予備的補充療法
③定期的投与
※将来的関節破壊予防を目的に定期投与が推奨されている
・副作用:耐性(inhivitor)現存製剤では人由来のためもっとも発現率は低い(日本ではまだ報告なし)
関節痛・倦怠感など
・緊急出血時の対応:出血したら1shot すぐにIVすることにより約60%が回復。出血の程度により2-3回追加
・保管方法:冷所では有効期限まで(約3年)、常温では半年保存可能
・保険は51で自己負担なし
・原則返品不可
・専用バック、針回収BOXなどあり
◆服薬指導時の注意点:出血有無確認(ほてり・ピリピリ感・関節腫脹やmicro bleeding傾向が無いかどうか)
●患者の氏名・住所・薬剤名・製造番号は記帳義務あり(20年間保存)