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2017/06/15

レミニール(武田薬品)

テーマ:勉強会memo

[担当] ウェル薬局
平成29年6月12日
[講師] 武田薬品

レミニール(一般名:ガランタミン臭化水素酸塩)

【効能又は効果/用法及び用量】
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

【用法及び用量】
通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。

認知症において、罹患者の8割以上にみられる易怒性や興奮などBPSD(行動・心理症状)の発症、増悪が介護負担を重くしていく。
レミニールはBPSDの中でも「怒りやすさ」「うつ症状」の改善と、状況の維持(これ以上は悪くならない)効果がみられる。
AChE阻害剤としては、ドネペジルがもっとも強いが、逆に「おこりっぽくなる」という例もみられる。
レミニールはニコチン性神経伝達の増強によりAchだけでなく、ドパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、GABA,グルタミン酸の増強効果があり、BPSDの諸症状に対して改善効果をもたらす

副作用は悪心 14.9%、嘔吐12.4% 服用始めから4~6週間がピークでその後落ち着いていく。
用法について。1日2回服用。介護者が服用管理が出来ない場合、「飲み忘れ」につながるが、コンプライアンス良好ならばAchの日内変化に合うため、興奮、不眠などの症状改善がみられる。

患者家族から「最近どこか変なのだけど、どこに相談しに行けばいいのだろうか?」という質問を受けることがある。
この時、最初に脳の状態の把握が大切である。
アルツハイマーとレビー小体では治療が変わるし、微細な脳梗塞の影響が認知症的症状を起こしていることもある、とのこと。
神経内科、神経外科などで脳のCTを撮って、脳の器質的異常の有無、状態の客観的判定が重要とのこと。

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