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2019/08/30

ラグノスNF経口ゼリー(株式会社三和化学研究所)

テーマ:勉強会memo

生理的腸管機能改善剤・高アンモニア血症用剤

製品名       ラグノスNF経口ゼリー分包12g
一般名       結晶ラクツロース

効能・効果  ①慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)
         ②高アンモニア血症に伴う下記症候の改善・精神神経障害、手指振戦、脳波異常

         ③産婦人科術後の排ガス・排便の促進

用法・用量  ①通常、成人には本剤24g(本剤2包)を1日2回経口投与する。症状により適宜増減するが、1日最高用量は72g(本剤6包)までとする。
         ②通常、成人には本剤12〜24g(本剤1〜2包)を1日3回(1日量として本剤3〜6包)経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
         ③通常、成人には本剤12〜36g(本剤1〜3包)を1日2回(1日量として本剤3〜6包)経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。

薬価       (1包)48.20円

特徴
・便秘(成人)適応追加
・甘味改善
・服用量改善
・乳糖/ガラクトース減量(ガラクトース1%以下、乳糖1%以下)
・モニラックの後発品 ※便秘の適応が異なる(モニラック:小児、ラグノスNF:成人、ラグノス:なし)

作用機序
ラクツロースは、小腸で分解・吸収されることなく大腸に達し、ラクツロース未変化体の浸透圧作用により腸内への水の移動を促進する。また、ラクツロース未変化体は、腸内細菌によって分解され、乳酸などの有機酸を産生し、浸透圧を高めるとともに、腸管の蠕動運動を促進し、浸透圧性下剤としての作用を示す。さらに、産生された有機酸によりpHが低下し、ビフィズス菌、乳酸菌の増加及び腸内環境の改善が認められ、アンモニア産生菌の発育を抑制し、アンモニアの吸収を抑制することにより、血中アンモニア濃度の低下作用を示す。

<参考情報>
臨床薬理試験:糖尿病患者を対象とした血糖値への影響はほとんどなし。

主な浸透圧性下剤
・ラクツロース製剤:モニラック、ピアーレ、ラグノス
・酸化マグネシウム
・ポリエチレングリコール製剤:モビコール

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